IT企業のくるみ(東京都渋谷区)はこのほど、育休取得経験者100人(男38人、女性62人)を対象に実施した「育休取得に関する実態調査」の結果を発表した。それによると、育休取得に関する不安として「周りに負担をかけること」を挙げる人が最も多く61人(複数回答)に上った。人手不足が育休取得の抑制要因になりうる現状の一端が浮き彫りなった。
そのほかの不安としては、22人が「給料が下がる不安」、15人が「キャリア形成に関する不安」を挙げた。一方、23人は「不安がなかった」と回答した。
育休取得に伴う給料減少への不安については半数を超える59%が「あった」と回答。育休期間中の給料減少が育休取得の回避要因になりうる可能性がうかがわれる結果となった。
育休後の職場復帰については、83%が「スムーズ(円滑)にできた」と回答、17%が「スムーズにいかなかった」と答えた。スムーズでなかった理由としては「保育園に入れなかった」「旦那が育休を取れずワンオペだった」「子どもが病気にかかった」「復帰後の雇用形態の変更希望が通らなかった」「時短勤務ができず退職した」「子育てとの両立に不安があった」「メンバーの異動や新システムに慣れなかった」など復帰後の多様な事例が挙がった。
調査はインターネットで実施、7月20日にまとめた。結果の全文は、ウェブメディア「ミツモ」に公開している。