日本盲導犬協会(東京都渋谷区)は、新たに盲導犬との生活を始める人たちの門出を祝う「盲導犬新ユニット出発式」の模様を同協会公式ユーチューブチャンネルで動画公開している。
2022年度は、生活を共にする盲導犬使用者と盲導犬の組み合わせが36組誕生した。使用者は全国4カ所の訓練センターで盲導犬との歩行方法を学んだ後、盲導犬との二人三脚の新生活を始めた。
22年度の盲導犬新ユニット出発式は2022年12月~23年3月、全国4カ所で開催。式では、使用者が盲導犬と歩く喜びや日々の暮らしぶり、夢や抱負などを語ったほか、「(盲導犬を使用できるまでは)決して平たんな道のりではなかった」「相談先がわからなかった」「もっと早く盲導犬のことを知っていたら仕事を辞めずに済んだ」など、目が見えない、見えにくいために福祉の支援情報を得られず外出もできない、盲導犬を必要とする多くの人を取り巻く厳しい現状を指摘し、改善を訴えた。式に参加した支援者らは、盲導犬との新たな生活を始めた使用者の“門出”を祝福した。
日本盲導犬協会は「盲導犬たちの姿はもちろん、気持ちを新たに歩み出した盲導犬使用者の思いを多くの方にご覧いただきたい」と視聴を呼び掛けている。