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男女、世代で性的同意の意識に差 Agooraが調査、半数が「同意取らない」

「日常における性的同意・セクハラ認識に関する意識調査」

 

 インターネット関連事業を手がけるAgoora(東京都杉並区)は、同社が運営する弁護士相談ポータルサイト「刑事事件弁護士相談広場」で「日常における性的同意・セクハラ認識」に関するアンケートを実施。「性的行為の際、約半数は相手とハッキリした同意を取らない」ことなどが分かったとする結果を公表した。男女間でも意識や行動で差がみられたとしている。

 調査は2月19~21日に「既婚または恋人やパートナーがいて、過去2年以内に性交渉を行なったことのある男女計320人(20代~50代の世代別・男女それぞれ40人)にインターネットで聞いた。

 「恋人や配偶者と性的な行為を行う際、相手の同意を取っていますか」を聞いたところ、「言葉にはあまりしない・態度で確認する」が32.19%、「そもそも特に同意を取らない」が21.25%で約半数がハッキリした性的同意を取っていなかった。同意を得ている人は「メールやLINE(ライン)、アプリなどで明示的に事前確認している」が15.63%、「口頭で同意を取る」が30.94%だった。

 男女別では、ハッキリとした形で性的同意を取る人の割合は、男性が56.3%、女性が36.9%で「女性は男性よりハッキリ同意を取らない傾向が読み取れた」という。年代別で見ると、20代が「メールやLINE・アプリなどで事前確認」(22.5%)、「口頭で同意を取る」(37.5%)と6割がハッキリとした性的同意を確認している一方、50代はこの合計が31.3%にとどまっており、「若い世代ほど、相手に性的同意を取る必要性への理解があり、意識が強いことがわかった」としている。

 Agooraは今回の調査結果について「性的な行為に際した性的同意に関する認識は年代や性別によっても大きく異なり、特に中高年層や女性の間では性的同意を明確に取る意識が相対的に低いことが明らかになった。こうした意識のギャップが、誰も望まない形で『不同意性交』『不同意わいせつ』」を巡った深刻なトラブルを生む可能性がある」と指摘。「性的なトラブルが発生したり、巻き込まれたりした場合は、自分だけで解決しようとするのは得策ではない」としている。

 


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