
新潟県村上市の山北地区で地域活性化に取り組んでいる「さんぽく活性化協議会」(事務局・村上市)は、5月から自然体験などができる「さんぽくバイオ・リージョナル公園(Bio Regional Park)」を発足させる。
同地区には、手つかずで、ありのままの自然や環境が広がっており、一帯の生態系と、多様性などを体感できるという。同協議会は「ブルー・ツーリズム」「グリーン・ツーリズム」「フォレスト・ツーリズム」というコース別に周遊できる内容を紹介している。
【ブルー・ツーリズム】
村上市浜新保(鳥越山)~寒川(狐崎)に至る約11キロ区間の海岸線「笹川流れ」は、国指定名勝天然記念物・新潟県立自然公園にも指定され、優れた変化に富む海岸美を形づくっている。山と海が同居し、清流が流れ込む海はミネラル豊富で日本屈指の透明度を誇る。笹川流れの岩場ではハヤブサやオオセグロカモメ、ウミネコも繁殖している。
【グリーン・ツーリズム】
日本名水100選、新潟名水でもある大毎地区の「吉祥清水(きちじょうしみず)」や深山の名水「鰈山清水(かれいざんしみず)」があり、湧き出る清水、山奥の上流域には自然林も多く、清流にホタルが生息するなど、貴重な自然環境がありのままに残されている。
【フォレスト・ツーリズム】
350年前から伝わる伝統の「コド漁」体験。山北地区の勝木川や大川は晩秋から初冬にかけて、鮭(さけ)が帰ってくる。大川の鮭漁は、大川独特の仕掛けによる「コド漁」という漁法で行われており、漁の最盛期には大川の河口付近はコドで埋め尽くされる。