ピエロタ(東京都中央区)が運営する箱根ドールハウス美術館(神奈川県箱根町)で10月12日~2025年4月21日、企画展「ミクロコスモス~箱の中の小さなお部屋~」を開催する。
同展は、画家、造形アーティスト、朗読家、ラジオDJと多彩な顔を持つRIO UMEZAWA氏が「アッサンブラージュ」という手法で築いた箱の中の芸術作品を展示する。アッサンブラージュは、1950年代にフランスの芸術家ジャン・デュビュッフェが、それまでのキュビスムやダダイスムの作家たちが多用していたコラージュの手法と区別しようと提唱した。植物や日用品などを画面に貼り付け、現実の自然に意識を置くのが特徴だ。
展示する作品は、画家でもあるUMEZAWA氏が手がけた小さな絵や版画などの作品と、自身で買い集めたフレンチアンティークを組み合わせている。家具屋に依頼し、エイジング加工を施したオリジナルの箱を使用する。
同館は「日常を取り巻く品々を小さな箱の世界に具現化した作品は、限定的であると同時に、小さなミクロコスモス(小宇宙)のように、私たちの意識を広げてくれるだろう」としている。