大手広告会社の電通(東京都港区)はこのほど、生活者に与えるメディア情報の「心理的影響度」を指標化するサービスの提供を始めたと発表した。企業の広告・マーケティング活動に役立ててもらうという。
「メディアコンテンツ エンゲージメントスコア」と名付けたこの指標は、メディア情報への「熱中度」「習慣度」「信頼度」を2800人対象のインターネット調査で測定し、スコア化したという。例えばテレビ番組の影響度では、番組は何(アニメ、バラエティー、報道など)を、どのような機器(テレビ、スマホ、タブレットなど)で見たかや、視聴はリアルタイムか見逃し配信かなどを細かく聴取し、各視聴状況に応じたメディア情報への生活者の「熱中度」「習慣度」「信頼度」を算出するという。
指標化する対象メディアは12月時点ではテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・スポーツ・電車の中吊り広告・屋外広告など。影響度の指標化で電通は「目的に応じた最適なメディアコンテンツと広告出稿形態を感覚ではなく、数値をベースに選択・決定することができる」としている。