北海道滝川市は2022年からANAあきんど(東京都中央区)と連携して、市に滞在してリモートワークを行い、余暇にグライダーを楽しんでもらう「スカイワーケーション」を推進している。
グライダーは、エンジンなどの動力を使わずに滑空し、上昇気流を利用して長時間、長距離のフライトができる。滝川市は上昇気流が発生しやすく、航空管制の制約も少ないため、スカイスポーツが盛んだという。
2023年8~9月に実施した体験ツアーは、全国から8人が参加した。参加者は、公益社団法人滝川スカイスポーツ振興協会運営の「たきかわスカイパーク」が実施する5日間のサマートレーニングコースで技術指導を受けた。
グライダーでのフライトについて参加者から「1時間ほど飛べた」「5300フィート(約1615メートル)まで上がって日本海の景色が見られた」などの感想が寄せられた。
リモートワークは、フライトの隙間時間を使い、個人スペースを確保する意味で、実験的に自動車で行ってもらった。ハンドルに簡単に取り付けられるPCテーブルやシガーソケットから電源を取ることのできるインバーター、モバイルWi-Fiを準備した。リモートワークに関しても参加者の評判がよく、「フライトの様子を見ながらメールチェックなどを行うことができ、まさに理想の環境だった。ちょうど仕事で新たな発想が必要だったが、フライトを楽しんでいるときにアイデアが湧いてきたりして、とても良い時間になった」との声もあったという。
ふるさと納税の返礼品として「たきかわスカイパーク利用券」を選び体験することもできる。