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シェフラーとVDLグループが自動運転シャトルバスで提携 2025年テスト走行、2030年から生産開始を目標

シェフラー×VDLグループ 「自動運転シャトル車両」(イメージ)

 

 自動車部品メーカーのシェフラー(本社ドイツ)はこのほど、バスメーカーのVDLグループ(本社オランダ)と共に、公共交通機関向けの次世代自動運転シャトルバスの開発・生産を計画していると発表した。搭載する自動運転システムはモービルアイ(本社イスラエル)と提携する。

 両社は初のデモ車両を2023年9月4日から8日までドイツ・ミュンヘンで開催された国際モーターショー「IAA Experience」で展示。路上でのテスト走行は2025年になる可能性が高いとしている。シェフラーとVDLによると、現在、公共交通当局や事業者らとパイロットプロジェクト開始に向けた事前交渉の段階にあるという。

 目標生産台数は2030年から年間数千台を想定。オランダ・ボルンにあるVDLのモビリティイノベーションセンターでの生産を計画している。

 シェフラーとVDLによるこのプロジェクトは、「SAEレベル4」の運転手が不要な無人走行の電気バスの生産を目指している。ドイツは、欧州で初めてSAEレベル4を公道で走行することを承認した国であり、同社は、「新たに開発・製造されたシャトルが運行される最初の国となる予定」としている。

 SAEはSociety of Automotive Engineersの略で、あらゆる乗り物の標準化、規格の制定をはじめ、自動運転レベルの定義も公表している。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が2016年にSAEの基準を採用したことから、世界基準として定着しつつある。

 自動運転のレベル4は、“高速道路内”や“平均時速50キロメートルの都市環境”など、自動運転が走行できるエリアを限定する「限定領域内」ですべての操作をシステムが行う。路線バスや、特定の地域内を走行する送迎用バスなどが想定されている。

 


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