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小学生が模擬裁判を体験 弁護士ら法曹3者の役割学ぶ

TMI総合法律事務所 「模擬裁判体験」

 

 弁護士500人以上が在籍するTMI総合法律事務所(東京都港区)はこのほど、同事務所内の模擬法廷で小学生を対象にした模擬裁判体験プログラムを開いた。子どもたちが弁護人(弁護士)、検察官、裁判官となって刑事裁判を体験し、法曹3者それぞれがその役割を果たすことによって成立する裁判の仕組みを学んだ。

 このプログラムは、不動産開発会社の森ビル(東京都港区)が子供たちの想像力や好奇心を育てる目的で開催しているイベント「KIDS’WORKSHOP2023」のワークショップの1つで、2011年から毎年実施している。今年は8月1、2、8、9、15、16日の計6回開く。毎回、小学生9人が参加し、10人の弁護士がサポート役を務める。貴重な経験になるとして毎回好評で今年もすでに参加定員を満たし、参加申し込みをすでに締め切っているという。

 模擬裁判は、強盗事件を題材に、被告人の有罪、無罪を検察官、弁護人がそれぞれ主張、立証し、裁判官が判決を下す刑事裁判形式で行った。子どもたちは、指南役の弁護士から事件の概要と刑事裁判手続の流れについての説明を受けた後、それぞれ弁護人役・検察官役・裁判官役に扮し模擬裁判に臨んだ。

 参加した小学生は「他の人の立場に立って考えてみると、いろいろと考える事が違って面白かった」(弁護人役)、「検察官と弁護士は被告人や被害者の気持ちを考えつつも、証拠を冷静に述べないといけない部分が難しかった」(検察官役)、「今まで裁判官になりたいと思ったことはなかったけれど、体験してみて、人の人生を左右する重要な仕事だと分かって、興味がわいた」(裁判官役)などと感想を述べている。

 指南役を務めた弁護士は「物事を多角的にみることが大事であり、議論を通してそれまでとは違った見え方ができる」と模擬体験の意義を強調した。

 


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