一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所(千葉県船橋市)は3月7日の「サウナの日」に合わせて、「日本のサウナ実態調査2023」の結果を発表した。
調査は今年1月に18~69歳の男性5015人、女性4985人を対象にインターネットで行なった。サウナ利用者の頻度を「年に1回以上」「月に1回以上」「月に4回以上」をそれぞれ「ライトサウナー」「ミドルサウナー」「ヘビーサウナー」と分類し、温浴業界や多くのサウナ愛好家に確度の高い情報を提供するために2016年から行なっている。
2022年のサウナ愛好家人口推移は、コロナ禍で利用者数が減少した2021年と比較するとヘビーサウナーが255万人から287万人、ミドルサウナーが521万人から547万人、ライトサウナーが796万人から845万人となり、全ての層で増加するなど復調の傾向。
また「サウナ愛好家人口推移の地域差」では、関東圏ではヘビーサウナーが22%増、ミドルサウナーが6.8%減少した。一方、関西圏ではヘビーサウナーが12%減、ミドルサウナーが32%増となるなど地域差が浮き彫りとなった。
温冷浴(熱気浴/蒸気浴→冷水浴→外気浴のサイクル)認知度では、2016年以来「知っていて、実践している」が年々増加し、2020年は40.8%と最高値を記録した。「知らない」は2016年以来年々減少している。
「個室型貸切サウナの利用」は、男女とも25%以上が「利用したことがある」と回答した。さらに1回当たりの利用金額も「3000円以上」が60%を超えていることから、日本サウナ総研は「このカテゴリは今後も一定のニーズがあり伸びていくことが予想される」と分析している。
また「現在はサウナに行く回数が減った、もしくはやめてしまった」という人は40%だった。理由の最多は「コロナが流行っている」(53.9%)で、次いで「サウナが混んでいる」「体調不良を起こす」「飽きた」などが約1割のほか、「サウナに入りすぎて日常生活(家庭・仕事)に支障が出来たから」と回答した人も5.1%いた。