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10月からビールになる金麦の新しいデザイン

ビールになった「金麦」、10月6日デビュー 〈豊潤〉も新登場、サントリーが酒税改正後のビール戦略発表

 ビールになった「金麦」が10月6日にデビュー、13日から新たに「金麦〈豊潤〉」も登場―。サントリーは16日、10月の酒税改正後のビール戦略を発表した。ビールに転換する金麦を「デイリービール」と位置づけ、通常のビールと比べ、低価格を維持する方針を強調した。

 10月から酒税改正が行われ、ビール、発泡酒、第三のビールの税率が統一される。ビールの税率が下がり、発泡酒と第三のビールは上がる。サントリーは第三のビールの人気商品「金麦」を10月からビールに転換する方針をすでに発表していたが、今回、その全貌が明らかになった。

 金麦ブランドのうち、「金麦」と「金麦〈糖質75%オフ〉」はパッケージを一新。麦芽比率を高めてビールとして、10月6日に全国で発売される。新しいパッケージは中央に配したロゴと「生ビール」の文言で、ビールらしいたたずまいだ。

 青いパッケージの「金麦」は麦のうまみ、飲みごたえを一段と強化しながら、すっきりした後味に磨きをかけた。緑のパッケージが美しい「金麦〈糖質75%オフ〉」は糖質オフを感じさせない、飲みごたえとすっきりした後味を両立させたのが特徴だ。消費者の健康志向に配慮し、うまさと健康の両立も目指した。

▽コクと飲みごたえ

新登場する金麦〈豊潤〉

 

 今回、新たに加わったのが「金麦〈豊潤〉」だ。10月13日に登場する。引き締まった黒鉛色のパッケージに豊潤の文字が光る。麦のうまみが詰まった欧州産の希少麦芽である「ダイヤモンド麦芽」を使用。仕込みは二回煮出す「ダブルデコクション」製法で、麦のうまみとコクを引き出した。コクと飲みごたえを重視するビール党をターゲットとし、「一日頑張った自分をねぎらう」ビールを目指した。アルコール度数は6%。

 サントリーはビール化した後の「金麦」で、家計に優しい「デイリービール市場」の創造を目指す。新しい金麦の価格帯(税抜き、350ミリリットル、6缶パック)は、880円程度を想定する。スタンダードビール(同1030円)や、ちょっとぜいたくなプレミアムビール(同1130円)と比べ、かなりお得感がある。

 サントリーは「プレミアムモルツ」を中心としたプレミアム、「サントリー生ビール」などのスタンダード、「金麦」のデイリービールの3つのジャンルで販売力強化を目指す。なお、「金麦〈ザ・ラガー〉」は生産を終了する。

▽環境変化をチャンスに

西田英一郎社長。「これまでサントリーは環境変化をチャンスに変えてきた」

 

 東京都内で16日、記者会見したサントリーの西田英一郎社長は「金麦のビール化で『デイリービール市場』の創造に挑戦する。手ごろな価格で満足感を楽しんで欲しい」と新商品をPRした。「2020年を境に縮小が続いているビール類市場の縮小に、歯止めをかけたい」と話した。

▽期待を裏切らない

多田寅・常務執行役員。「金麦がビールになっても、スタンダードビールとの価格差はしっかり保つ」

 

 多田寅(すすむ)常務執行役員ブランド部門長は、ビール化される金麦について「いままで金麦を飲んでいた人の期待を裏切らない」と自信を示した。

 多田氏はサントリーのビール戦略について「お客様は価値と価格のバランスを非常に重要視して買っている。プレミアム、スタンダード、デイリーで、しっかりと一定の住み分けができる」と説明。現在、2850万ケース程度の金麦の年間出荷量について「将来的に3500万ケースを目指す」と宣言した。ただ目標達成時期については言及を避けた。

▽発泡酒から撤退せず

新しい金麦をPRする西田社長(左)と多田常務執行役員

 

 サントリーはこのほか、発泡酒の「ジョッキ生」がある。西田社長は発泡酒について「ジョッキ生が残る。(発泡酒からの)撤退は考えていない」と述べた。

 ここのところの材料費や原材料費の上昇でコスト増が続いている。今後のビール類の値上げについて西田社長は「極力(値上げは)したくない」と話した。

▽丸ビルで先行体験

 ビールになった樽生の「金麦」を一足早く楽しむことができる。サントリーは7月16日~20日、東京・丸の内の丸ビル1階で、生ビールの「金麦」の先行体験イベントを開き、一杯300円で提供する。

 これまでビール類は、麦芽の使用比率などで「ビール」「発泡酒」「第三のビール」に分かれ、税率が異なっていた。2020年10月にビールの税率が下がり、第三のビールの税率がアップ。2023年10月には、ビールがさらに下がり、発泡酒と第三のビールが同額になった。今年10月には三つのジャンルの税額が一本化されるため、ビール各社がどんな対応を取るのか、注目を集めている。


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