すべての子どもは社会の宝であり、未来そのもの-。NPO法人「キッズデザイン協議会」が主催するキッズデザイン賞は、子どもや子育てに関わる社会課題の解決に取り組む優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを表彰する制度。17回目を迎えた今年も募集が始まっており、キッズデザイン協議会は「子どもたちの未来につながるモノ・コト、お待ちしています」と応募を呼び掛けている。
「子どもの目線や視点に立った安全・安心な製品デザインの開発推進・普及」などを目的にした公募制の賞で、これまでに6168の応募件数のうち、3653件がキッズデザイン賞を受賞した。受賞すると「キッズデザインマーク」を受賞製品に表示できたり、各種イベントで受賞製品らを宣伝する機会を与えられたりするなどの特典がある。
2022年の第16回キッズデザイン賞では、最優秀賞(内閣総理大臣賞)を⺠間の産婦人科クリニックを核にした、子どもたちを産み育てやすい小さなまちのような建築群のデザイン作品(受賞者は黒田潤三アトリエ 、なないろレディースクリニック)が受賞した。このほか、優秀賞(経済産業大臣賞)は科学館をフィールドにしたジュニア科学者養成講座「ダーウィンコース&ニュートンコース」(受賞者は福岡市科学館/株式会社トータルメディア開発研究所)や子どもの食べる力を育む食育体験型絵本「わくわくスパイストリオのだいぼうけん」(受賞者はハウス食品株式会社)などが受賞。合計214点が各賞を受賞した。
第17回キッズデザイン賞の募集は3月1日から始まり、締め切りは5月15日。募集対象部門は「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3つ。応募の際は、さらに「プロダクト」「アプリケーション・サービス」「建築・空間」「コミュニケーション」「調査・研究」の5カテゴリーのうちから当てはまるものを選んで応募する。
応募には1作品6万500円(税込み)の審査料が必要。東京都内の中小企業・個人事業主は、条件を満たせば、東京都から審査料の全額補助を受けられる制度がある。
応募方法やオンライン応募説明会、審査料補助制度などの詳細はキッズデザイン賞ウェブサイトから。