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新型コロナ禍で急増の「あいまいな喪失」を研究 龍谷大の「社会的孤立回復支援研究センター」

社会的孤立回復支援研究センター 「あいまいな喪失と家族のレジリエンス」

 

 龍谷大学(京都市)は、新型コロナウイルス禍で「日常が大きく変化し、これまでの慣習や生活・ビジネス環境が一変した」ことから、急増した「喪失感」「社会的孤立」について研究・支援する「社会的孤立回復支援研究センター」を開設し、このほど取り組み状況を紹介した。

 センターは2022年6月に開設。龍谷大短期大学部社会福祉学科の黒川雅代子教授がセンター長を務めている。黒川教授は「それまで当たり前にあった日常が大きく変わってしまう、しかし何を失ったのかがはっきりしない」という状況を「あいまいな喪失」と名付け「名付けることで対処方法を見いだすことにつながるかもしれない」とした。

 コロナ禍で学生は、感染症対策のために入学式や卒業式が中止になり、授業も全てリモートになった。リアルでの友達との交流がほとんどないままに就職活動を迎えることもあり、 厚生労働省が「新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査」で、調査対象の約6割以上が何らかの不安などを感じたと発表したことを紹介した。

 黒川教授は「遺族支援」についても研究しており、主催する遺族会「ミトラ」の活動についても紹介している。社会的孤立回復支援研究センターについては龍谷大サイト参照。

 


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