化学メーカーの西日本イノアック(広島県北広島町)は、製造過程で発生するウレタン端材などの再生素材を使用した環境に優しいリボーン商品をつくるためのクラウドファンディング(CF)を北広島町まちづくり会社はなえーる(北広島町)と共同で実施している。
西日本イノアックは、コロナ禍に取引先への出荷が激減し、出荷を見込んでいたウレタンフォームをやむを得ず廃棄物として処分しなければならなかった経験から、廃棄物を処理する際に排出される二酸化炭素を削減するアイデアとして、再生素材だけで作るリボーン商品を開発した。現在は、製品の製造過程で発生するウレタン端材を粉砕し、新たに成形した後、寝具やクッション、座椅子などとして販売している。
今回のクラウドファンディングの支援品は、まくらとマットレス。マットレスは、仕入れ素材のカバー生地が課題になっていた。カバーも再生素材で作るためにペットボトルを使ったリサイクル糸を使用すると、通常品の約4倍のコストがかかることが分かり、CFでの支援を募ることにしたという。得られた資金は、マットレスカバーを調達する資金に充てたい、としている。
CFサイト「READYFOR」で2024年3月31日まで受け付けている。目標金額は300万円。