関西大学(大阪府吹田市)は、学生が安心してキャンパスライフを過ごせるよう、構内の女子トイレで生理用品の無償配布を始めた。
「生理の貧困」が社会問題になっている中、同大も大学生協の学生団体が主体となって生理用品の無償配布を試行的に実施したところ、学生からのニーズが高く、大学全体の取り組みとして発展させてほしい、などの声があったという。そこで各学舎などの一部の女子トイレに順次、生理用品専用ディスペンサーと非接触型ダストボックスを設置する。無償配布する生理用品は、更新対象の災害用備蓄品を活用する、としている。
同大のダイバーシティ推進担当の大津留智恵子副学長は「なぜトイレットペーパーは置いているのに、生理用品は置いていないのか。女性に限ったものはどうして対応が遅れているのか、考えるきっかけとしてほしい」と話している。