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保護者が考える「不登校の原因」調査結果発表 スダチ、いじめが原因の不登校は3%未満、当事者による解決は困難

スダチ 「不登校の原因」

 

 不登校支援事業のスダチ(東京都渋谷区)はこのほど、同社が相談を受けた不登校児童の調査データから「不登校の兆候・原因とは一体何なのか」を調査し、その結果を発表した。

 調査は2022年9月〜23年2月、不登校支援を目的に無料面談を行った家庭(323人)を対象に、子ども(小・中・高校生)の状況に関するアンケートを行い、保護者が考える子どもの不登校の原因について、16の項目から回答(複数回答)を得た。

 保護者が考える子ども不登校の原因で最も多かったのは「人間関係のトラブル」で19.2%だった。続いて「家庭内の問題」(12.4%)、「デジタル依存」(11.8%)、「勉強面でのトラブル」(10.2%)、「先生とのトラブル」(9.6%)、「起立性調節障害」(8.0%)、「うつ病などの精神的なトラブル」(6.2%)、「部活でのトラブル」(5.3%)、「ADHD」(4.3%)、「ASD」(4.0%)が上位トップ10だった。一方で「いじめ」と回答したのは2.8%(9人)にとどまった。

 この結果について同社は「不登校の原因を学校に求めてしまうことが多いが、家庭内へ視点を向けることが重要」だとしている。さらに「不登校の原因を解消することで解決しようとする人が多いが、その原因は当事者だけで解決するのが困難だ」と言及した。

 また、3番目に多かった「デジタル依存」について、「デジタル機器の依存性は強烈で昼夜逆転や精神的な問題につながるケースもよく見られる」という。次いで多かった「勉強面でのトラブル」については、「進学校の授業について行けず不登校になる子どもが多い」と指摘した。昨年、同社が行った不登校支援では、不登校となった子どもの91.4%(209人)が再登校し、支援開始から平均18日で再登校ができたという。

 


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