長瀬産業(東京都千代田区)は、CT画像やMRI画像の解析ソフトなどを開発するピクスペース(北九州市)の医療用画像解析プログラム「アトラクティブ」の販売を始める。
「アトラクティブ」は、CTやMRIの画像から検査に必要な3D画像データをディープラーニングで効率的に抽出・処理し、さまざまな定量・定性項目を自動計算できるアプリケーション。CTやMRI画像から、血管や肝臓など特定領域を簡単に抽出・解析できる機能を持っているほか、全身MRIや頭部CT、内耳MRI、大腸CTなどの専用解析アプリケーションでさまざまな診断領域に対応することができる。
同社によると、医療現場でCTやMRIの画像から3Dのような立体的な形状を作成するには、膨大な数のスキャン画像をトレースし、抽出したり重ね合わせたりするなど手間や集中力を要する作業が必要であることから、効率的なデータ活用が進まず、特に難病や希少疾患の研究の障壁となっているという。
「アトラクティブ」は、医師が画像診断を行う際のデータ処理作業の時間を短縮し、画像解析の効率化や医療現場の負担軽減につながる、としている。