アキレス(東京都新宿区)は、同社の静電気を軽減する機能を持つ素材「導電性表皮材」をトヨタ自動車に提供し、「新型プリウス」に採用された、と発表した。
「導電性表皮材」は、運転席のシートに用いることで、ドライバーと周辺にたまっている静電気をボディー全体に分散させて帯電量を軽減できるという。トヨタは「新型プリウス」の運転席に、この素材をドライバーが座った際の腿に裏にあたる部分に使用し、除電機能を付けた「除電スタビライジングプラスシート」を搭載した。アキレスの「導電性表皮材」のトヨタ車への供給は、2021年の「カローラ特別仕様車」、22年の「新型クラウン」に続いて3車種目になるという。
アキレスはシューズメーカーとして知られているが、建築関係の断熱材や電子部品の静電気防止製品なども手がけており「40年来の静電気対策技術を応用し、車両用シートの表皮材として開発した」としている。