日本映画放送(東京都千代田区)はこのほど、伊丹十三監督(1933~97年)全10作品の4Kデジタルリマスター版を、有料放送の日本映画専門チャンネルや日本映画+時代劇4Kで2023年1月から独占放映する、と発表した。
日本アカデミー賞を受賞したデビュー作「お葬式」(1984年)から、海外でラーメンブームを起こした第2作「タンポポ」(1985年)、脱税を扱った「マルサの女」(1987年)「マルサの女2」(1988年)のほか、警察の身辺保護対象者をテーマにした最終作の「マルタイの女」まで、全10作品をすべて4Kデジタルリマスター版で放送する。
伊丹作品すべてに出演した妻の宮本信子さんは「日本映画専門チャンネルで伊丹監督全10作品が4Kで来年放送されます。時を経てもなお、世界中から愛されているんだなと実感します。ぜひ、一人でも多くの方にご覧いただきたい」とコメントした。
日本映画放送は「伊丹監督の独自の感性と日本社会への洞察が散りばめられた傑作の数々が高精細な映像でよみがえる。この機会にぜひ、最高画質の放送でお楽しみください」としている。