住友ゴム工業(神戸市)はこのほど、多数派と異なる性的指向を持つ人たちへの社内取り組みが評価され、性的指向に関わらず働きやすい職場など目指して創設された評価指標「PRIDE指標2022」でゴールド賞を受賞した、と発表した。
この評価指標は、任意団体「work with Pride」が2016年創設。性的指向の少数派を尊重する企業団体などの取り組みを評価して顕彰し、誰もが働きやすい職場づくりを目指している。
住友ゴム工業は、多様な属性や考え方を尊重し、全ての個人が能力を発揮できる職場を実現する施策の一環で推進した「性的指向の少数派に関する理解促進の取り組み」が評価されたという。企業行動基準には尊重すべき人格・個性の一つとして「性的指向・性自認」を明記して全社内に周知したほか、全社員向けの性的指向・性自認に関する理解向上研修の実施、相談窓口の設置、同性パートナー登録規定の設置、同性パートナーに関する人事制度の一部改定、健康診断や更衣室利用などで従業員本人の「希望する性」に配慮した対応などに取り組んだ。
住友ゴム工業執行役員の井川潔人事総務本部長は「多様な属性に対応できる社内規定の改定や地道な社内での理解促進・啓発活動がゴールド受賞という形で実を結んだ。しかし、ゴールド受賞は取り組みのゴールではなく通過点。継続した理解促進活動や制度を改定していくことが何よりも重要。全ての社員が属性に関わらず活躍できる環境づくりに今後も尽力していく」とコメントした。