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Bリーグのこれまでの取り組みを説明する島田慎二チェアマン(左)

世界2位の事業規模に プロバスケ界でBリーグ 10年で成長、島田チェアマン

 2016年の開幕から10シーズン目に突入した国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE (Bリーグ)」の島田慎二チェアマンを招いたEYストラテジー・アンド・コンサルティング(東京都千代田区、EYSC)の特別セッションがこのほど、東京都内で開かれ、16年比で入場者数を2.4倍、事業規模を4.6倍に伸ばしたBリーグ運営のこれまでの取り組みなどを島田チェアマンが説明した。

 EY Japan社員向けのセッションには約50人が参加。Bリーグへのコンサル事業を担当するEYSC公共・社会インフラセクターパートナーの岡田明さんがファシリテーター(進行役)を務め、島田チェアマンのほか、EY新日本所属の元Bリーグ選手・岡田優介さんから話を聞いた。

 島田チェアマンは「日本のバスケットボールは10年前、マイナーでしたが、今は大きくジャンプアップし、今シーズンのBリーグ全体の売り上げは1000億円ぐらいになりそうです。イメージとしては売り上げ、入場者の規模はともにJリーグ(日本プロサッカーリーグ)の半分ぐらいになったと思う。世界のプロバスケットリーグの中でも、Bリーグは事業規模ではNBA(米プロバスケットボール協会)に次ぐ世界2位のリーグに10年で成長しました」と説明した。

 その上で「このようにビジネス面では大きく成長しましたが、これからは日本代表がさらに強くなるなど“競技面での成長”が大事なフェーズになる」と述べた。

EY社員向けに開かれた特別セッション。(奥左から)EYSC 公共・社会インフラセクターパートナーの岡田明さん、Bリーグの島田慎二チェアマン、元Bリーグ選手の岡田優介さん=東京都千代田区、2026年5月8日

 また「損益分岐点が見えないことが、投資を呼び込めないスポーツ業界の課題でありましたので、Bリーグではこの損益分岐点が見えるようにした。例えば、経営基盤がしっかりしたチームが上位レベルに上がれる仕組みや選手の年俸上限を定めるサラリーキャップ制度などを取り入れ、各チームに健全経営を促しました。その結果、B3所属クラブを合わせるとここ5年間でBリーグ55クラブチームの半分ぐらいでM&A(企業の合併・買収)が起こりました。資金力のある会社が利益を生むビジネスとしてBリーグに参入するようになったのです」とこれまでの取り組みを振り返った。

 Bリーグ理事も務める岡田優介さんは「今はBリーグで1億円プレーヤーがたくさん出てきていますが、15~20年前のバスケ界の選手のサラリーは多くて1~2千万円。全くサラリーの水準が違います。選手からすると今のバスケ界は夢のような舞台に変わりました。15年前当時の観客は数百人程度で、現在のように大勢の観客の前でプレーすることも考えられませんでした。ただ、決して昔のバスケの競技レベルが現在に比べてそれほど低かったわけではありませんので、競技力=稼ぎ、ではないと実感しています」と話した。

 EYSCの岡田明さんは、「Bリーグが試合会場として各クラブに整備を求めた大型アリーナがここ2~3年でどんどん建設されてきました。バスケットボールの試合だけでない利用のアイデア(エンタメイベントなど)もいろいろ出てきており、地域の活性化につながっていると思います」と語った。


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