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5人に1人が風邪でも「暑いので受診を避けたい」 塩野義製薬が調査、 猛暑で受診控えか

 塩野義製薬(大阪市)はこのほど、直近1カ月に風邪の諸症状(発熱、のどの痛み、せき、鼻水、倦怠感など)を感じた20〜80代の男女1200人と新型コロナウイルス感染症の診察医師100人を対象にインターネットで7月18〜23日実施した「夏の受診に関する実態調査」をまとめた。それによると、今夏は猛暑を理由とした受診控えが起こっている可能性があるという。

 調査結果によると、風邪の諸症状を感じた人の19.1%が「暑いので病院や医療機関での受診を避けたい」と回答している。風邪の症状を感じて医療機関で受診した人は32.7%で、残る7割近くの人が67.3%は受診していないという。医療機関を受診しない理由は「受診するほどではないと思ったから」(54.3%)「受診しなくてもそのうち治ると思ったから」(38%)「様子を見ればよいと思ったから」(33.8%)などを挙げる人が多かった。今夏の暑さを理由に挙げた人は7.7%。70〜80代では1割に上ったという。

 また、受診した人のうち検査で新型コロナ陽性だった人は17.1%に上っており、医師の78%は「患者の初期の自己判断が間違っていると思うことがある」と回答している。コロナ陽性と診断した患者に関して、医師の約9割は「(患者は)ただの風邪だと思っていた」と答えている。不調を感じて医療機関を受診するまで日数は「2~3日後」が38.3%と最も多く、受診までの平均日数は「3.2日」だった。

 調査を監修したヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の平畑光一院長は「風邪のような症状があれば、まずは医療機関を受診し、検査を受けることが非常に大切。新型コロナ感染症であれば、早めの治療が重要」とコメントしている。調査の詳細は塩野義製薬ホームページ。


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