紀伊国屋書店(東京都目黒区)はこのほど、「第五十八回紀伊国屋演劇賞」の受賞者を発表した。団体賞(賞金200万円)はシアターカンパニー「JACROW」で、「経済(せんそう)3篇」(「ざくろのような」「焔~ほむら~」「つながるような」)や「闇の将軍」四部作(第1話「夕闇、山を越える」、第2話「宵闇、街に登る」、第3話「常闇、世を照らす」、第0話「やみのおふくろ」)が評価された。
個人賞(賞金50万円)は吉原豊司、篠井英介、阿知波悟美、藤原章寛、三浦透子の5氏が受賞。吉原氏は劇団俳小公演「マギーの博物館」「これが戦争だ」などカナダ演劇を日本に紹介した功績が認められた。篠井氏はイキウメ公演「人魂を届けに」における山鳥の演技など、阿知波氏は劇団NLT公演ミュージカル「O.G.」の企画とカズエの演技、藤原氏は劇団文化座公演「炎の人」におけるヴィンセント・ヴァン・ゴッホの演技など、三浦氏はTBS/サンライズプロモーション東京企画・製作「ロスメルスホルム」におけるレベッカの演技が、それぞれ評価された。