医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト(研究代表者・山田恵子埼玉県立大准教授)は、「新しい治療や薬の情報を見極めるための一般の方向けリーフレット 基礎編」を公表した。
リーフレットは「薬や治療法の情報の出どころによる信頼度」「新薬ができるまで」をイラストや漫画で説明しているほか、誤解されがちな医療用語の例として、「ガイドライン」「標準治療」を取り上げ、その医学的な意味を紹介している。
今回のリーフレットも同プロジェクトのホームページで公開している。同プロジェクトは「特に、医学系研究を取り上げる機会があるが専門ではないメディアの方々、医学系の内容を取り上げたり拡散したりする一般の方にぜひご活用いただければ」としている。
医療情報をわかりやすく発信するプロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する研究開発推進ネットワーク事業(国民に向けた医学系研究の情報発信)の一つ。コロナウイルス感染症の世界的流行などで、正確な医学系研究の情報発信の重要性が再認識されたが、研究者が一般の人に誤解なく分かりやすく研究内容を伝えるための日本語手引きがないことも同時に明らかになったという。このため同プロジェクトでは、2021年度に「医学系研究の成果をわかりやすく伝えるための手引き」を作成、同プロジェクトのホームページなどで公開した。