ツムラ(東京都港区)はこのほど、男性、女性それぞれが更年期について感じていることを聞く意識調査を実施。「男性の約8割、女性は約7割が『対処方法がわからない』と回答した」などとする結果を公表した。
調査は2022年11月2~4日、20~60代の男女各600人(うち更年期症状を自覚する人は男女とも40~60代の各100人)にインターネットで行った。
「更年期症状は男女ともに生じると思う」との意識を、男女とも約7割(男性74.8%, 女性73.8%)が持っていたものの、男性は自分の更年期の症状への「対処方法がわからない」(84.3%)と回答。自覚症状がある40~60代男性の約6割は「更年期症状を周りに言いにくい」「更年期症状があっても認めたくない」と感じていた。「背景には、更年期へのイメージをネガティブな時期と捉えていたことが影響しているようだ」と分析している。
女性は71.3%が「対処方法がわからない」と回答。更年期に対するイメージを聞くと約8割が「ライフステージのひとつ」(77.5%)と正しく認識し、「20代・30代にできなかったことを実現する時期」「知識や経験が蓄積され人生が充実する時期」というポジティブに捉えていた。一方で「老化を実感・もう若くはいられない時期」「更年期症状が続く辛(つら)い時期」というネガティブなイメージを回答する人も多かったという。
自覚症状に関しては、一般的には「イライラ」「発汗やほてり」などとされているが、自覚症状のある男性の約7割は「疲れ」を感じ、「イライラ」より「頻尿」「不眠」を感じている人が多かった。女性で更年期症状を自覚する人の訴えは「疲れやすさ」「肩こり」「気分の落ち込み」などが多かった。
症状を自覚しているにも関わらず、男性の約3人に1人は「何もせず我慢」(34.0%)しており、我慢する理由は「どのように対処すればいいかわからない」から(55.9%)と回答。女性も約3人に1人は「我慢」(32.0%)したまま何もしておらず、理由は「対処するほどではない」「年のせいだと諦め」「自分にあった対処方法がわからない」の順に多かった。
ツムラが調査結果を専門の医師に分析してもらったところ、男性については「7割以上が更年期にネガティブなイメージを持っていたが、更年期は誰もが迎える人生のハーフタイムと考え、人生の後半戦をより有意義なものとするために心身ともに整えよう」、女性については「更年期の年代の女性は多忙な時期だが、更年期症状は改善できる時代。我慢したり諦めたりせずに、専門医に気軽に相談を」と呼びかけた。
調査の詳細は:
・男性:https://www.tsumura.co.jp/newsroom/topics/2022/12081500.html
・女性:https://www.tsumura.co.jp/newsroom/topics/2022/12141500.html