実は知らない人も多い、茨城県は「いばらぎ」県ではなく「いばらき」県が正しいという言い間違い問題。もはやネタとも言えるこの問題を解決するために、「いばらぎ」の「ぎ」の濁点を切り取って、宇宙に飛ばしてしまうという、ちゃめっ気あふれる動画「さらば『いばらぎ』濁点宇宙発射計画」を茨城新聞社が11月に公開した。
動画は、この「言い間違い問題」を、大真面目に、かつ面白おかしく、県内外の人に伝えることを目的に茨城県の協力で、茨城新聞社が企画、制作した。実は茨城県は、宇宙産業が盛んな土地であることから宇宙ベンチャー「スペース・バルーン社」や地元企業から協力を得て、このプロジェクトが実現したという。
動画は冒頭で「例えば東京も濁点交じりに『どうぎょう』と呼ばれたらどんな気持ちになりますかねぇ?」と大井川和彦茨城県知事が一石を投じる。すると、いきなり厳粛に「いばらぎ濁点摘出の儀」が始まり、神妙な面持ちの大井川知事が「いばらぎ」と書かれた紙の「ぎ」の濁点をはさみで切って摘出する。その後、厳重に保管された濁点がスペース・バルーン社に到着すると、濁点はバルーンで打ち上げられてみるみるうちに上昇する。やがて上空3万メートルの成層圏に到達すると、なぜか濁点(紙)は消滅する。すると、今まで「いばらぎ」と読み間違えていた人たちが「いばらき」に読み改める様子が映し出され、「ぎ」の濁点が消えたことにより見事、ミッションコンプリートとなる。
動画は冗談交じりとはいえ、濁点(紙)のバルーンを発射する様子や成層圏までリアルに上昇していく様子は必見もの。もう誰も茨城を「いばらぎ」と読み間違えることはない、よね?