飼育動物のカビ感染症検査を実施 帝京大と多摩動物公園が協定

帝京大学×多摩動物公園 「コアラの真菌症の感染検査の様子」

 

 帝京大学(東京都板橋区)と多摩動物公園 (東京都日野市) はこのほど、学術研究や地域連携活動で協力する基本協定を締結した。今後、同大医真菌研究センターの研究者が多摩動物公園の飼育動物に真菌(カビ)感染症検査を実施する、という。

 帝京大と多摩動物公園は2001年、日本国内で飼育されているコアラの主な死因となっているオーストラリア・熱帯型クリプトコックス症の原因菌となる真菌(カビ)を多摩動物公園のコアラから日本で初めて発見。以来、両者は20年以上の長期にわたり、コアラの真菌症の感染検査を行いコアラの生命を守ってきた。

 こうした感染症の調査は、多摩動物公園で飼育されているコアラ以外の貴重な動物種についても求められていることから、多くの動物種を対象とした検査を共同で実施する体制を強化するため、今回基本協定を締結した。

 帝京大は「将来的には大学と動物園との間の限定された学術研究にとどまることなく、持続的な地域発展への貢献へとつながるように、同じ多摩地域にある組織として、さまざまな形で社会的価値を共創することを志向していきたい」としている。

 

あなたにおススメの記事


関連記事

スタートアップ

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社