サウジにコンクリート部材工場を建設へ 會澤高圧が現地企業と合弁会社

會澤高圧コンクリート 「福島RDMセンター」完成予想図(2023年春開業予定 )

 

 會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)はこのほど、サウジアラビアの大手不動産開発グループ企業「アル・サエダン・フォー・デベロプメント」(リヤド、ASFD)と合弁会社を設立し、住宅用プレストレストコンクリート(PC)構造部材の生産工場をサウジに建設する、と発表した。

 サウジでのPC建築普及を目的に設立。會澤高圧コンクリートの出資比率は33.33%。会社名は「AL SAEDAN BT Powered by AIZAWA」。工場はリヤド近郊のモドン工業団地内に建設する計画。年間約600棟分のPC部材製造能力を持つ。工場の敷地面積は3万1360平方メートル、工場棟の建築面積は7800平方メートルをそれぞれ予定。建設費の一部はサウジの政府系金融機関の融資を活用する。今夏にも本格着工し、2023年5月の稼働開始を目指すという。

 會澤高圧コンクリートは、福島県浪江町に建設中の研究開発拠点「福島RDMセンター」に、サウジ人技術者100人を「PC施工エンジニア候補生」として今後受け入れ、教育訓練プログラムを実施する予定だ。同センターで実証を進めるデジタルクローン建築やコンクリート3Dプリンターなどの技術を、合弁会社を通じて移転し「サウジの建設分野の発展に貢献したい」としている。 

 

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