インフラックスと長崎大、水中ロボット開発に向け共同研究 洋上風力発電事業で藻場再生の海底可視化が目的

インフラックス×長崎大学 次世代型「水中ロボット」

 

 再生可能エネルギーのインフラ事業を手掛けるベンチャー企業INFLUX OFFSHORE WIND POWER HD(インフラックス、東京都港区)と長崎大学は、次世代型の水中ロボットを開発する共同研究契約を締結した。インフラックスが、洋上風力発電事業のオペレーション・アンド・メンテナンスの一環として実施する「藻場再生の海底可視化」が目的。

 共同研究は、インフラックスと長崎大の海洋未来イノベーション機構、大学院工学研究科が中心となり、水中カメラとロボットシステムとを組み合わせた遠隔操作型の無人潜水機「統合水中ロボット」を開発する。

 洋上風力発電は、再生可能エネルギーとしての期待が高まる一方、海洋環境への影響を心配する声もある。特に海洋に広がる藻場は、多くの水生生物の暮らしを支えるだけでなく、炭酸ガスの吸収や酸素の供給といった役割も担っている。インフラックスによると、日本沿岸の藻場は、1990年代に比べ、平均20%も減少しているという。

 共同研究で、実際に海域でフィールド試験を行い、操作性や安全性を検証し、高度な水中ロボットの運用方法を確立する、としている。インフラックスは、「今後もさまざまな分野の産学連携を行いながら、自然と共生し、持続可能な洋上風力発電産業の発展に貢献したい」と意気込んでいる。

 

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