5G用の透明アンテナと電源不要のリピーターを開発 日本電気硝子、「5G通信技術展」に出展

日本電気硝子 「ガラス基板を用いた透明アンテナ」

 

 日本電気硝子(大津市)は、第5世代(5G)移動通信システム用のガラス基板を用いた透明アンテナと、電源不要のリピーターを開発した、と発表した。

 5Gで使用される波長の短いミリ波帯の電波は、高速の大容量通信を可能とするが、大気中で大きく減衰する、という難点がある。また直進性が高いため、遮蔽(しゃへい)物の背後に回りにくい性質がある。そのため、広いエリアをカバーするにはこうした問題を解決しなければならない。

 日本電気硝子が開発したアンテナは、特殊ガラス基板を使い、1枚の基板上に複数の帯域のアンテナを形成することができる。窓や壁、ディスプレー、車などさまざまな場所に設置でき、取り付け場所のデザインや景観を損なわないという。

 リピーターは、二つの電波レンズと導波管から構成された電波を中継する装置。壁や窓ガラスなどで電波が遮蔽されるところで電波のやり取りをしたり、電波の方向を変えたりできる。レンズの形状を変えることで、電波を一定方向に送ったり、広い範囲に送ったりすることが可能となる。ガラス製のため、紫外線による劣化が少ない、としている。

 今回の製品は、6月29日~7月1日に東京ビッグサイトで開催する第5回「5G通信技術展」に出展する。

 ・特設サイト:https://info.neg.co.jp/NR5G

 

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