自動運転向けのミリ波レーダー専用シミュレーター「AMMWR2」 OTSL、並列処理の強化でシミュレーション性能が向上

OTSL 「AMMWR2(Advanced Millimeter Wave Radar Simulator 2)」

 

 近距離無線システムなどの開発・販売を行うOTSL(名古屋市)はこのほど、自動運転に使用されるミリ波レーダーを、電子デバイスの不良やセンサーの故障による事故などのシミュレーションを可能とする3Dリアルタイム・シミュレーター「AMMWR2(Advanced Millimeter Wave Radar Simulator 2)」を発表した。

 「AMMWR2」は、自動車の完全自動運転化(レベル5)を実現するために不可欠な、半導体やセンサーなどの電子デバイスのレベルからAD(自動運転)やADAS(先進運転支援システム)のシミュレーション領域までカバーするミリ波レーダーのシミュレーターだ。

 また、「AMMWR2」は、開発したオリジナル測定法で得られた反射データから反射モデルを作成することにより、自動車や歩行者、信号機などの形状や素材まで反映し、レーダーから照射された電波がどのように反射するのかを正確にシミュレーションできるとしている。

 OTSLは、「超並列処理手法によるシミュレーションエンジンの高速化(10倍に向上)」「さまざまなレーダーをカスタムモデルとして利用可能」「オープンソースのシミュレーター(CARLA)と統合利用可能」をAMMWR2の強化ポイントとして挙げ、これらの性能向上と機能強化により、自動運転技術に取り組む各メーカーの開発・検証期間の短縮化がさらに促進できる、としている。

 販売は年内をめどに、自動車メーカーや車載センサーを開発するシステムサプライ・メーカーなどを対象に、全世界で行う予定だとしている。

 ・OTSLウェブサイト:https://www.otsl.jp/

 

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