独シェフラー、再生可能な水素の生産効率向上で3社と提携 電気発生の部品最適化技術を共同研究

シェフラー×ベカルト×ジョンソン・マッセイ×TNOインターナショナル 「次世代 PEM 電解槽」

 

 自動車、産業機械などの部品を開発・製造するシェフラー(本社ドイツ)は、再生可能として注目される水素の生産効率を向上させる技術を開発するため、この分野で技術を持つベルギーのBekaert(ベカルト)、英Johnson Matthey(ジョンソン・マッセイ)、オランダのTNO International(TNOインターナショナル)の3社と共同研究を行うコンソーシアムを発足した。日本法人のシェフラージャパン(横浜市)がこのほど発表した。

 発表によると、二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す世界的な動きの中、水素はCO2削減が困難とされるものづくり産業などで、重要な役割を担うと期待されているという。共同研究は、「電解法」と呼ばれる水と再生可能エネルギー由来の電力を使って水素を製造する技術について、生産効率向上の確立を3年間かけて実現することを目指すとしている。

 具体的には、自動車のバッテリーなどで利用される燃料電池で、電気を発生される部材「セル」を集積させた「セルスタック」を構成する部品を最適化する効率の良い電解システムを開発する。最終的には、次世代の水素生産設備(電解槽)の開発を目指すという。

 

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