富山・氷見市が婚活事業を強化 新たに「移住婚」活動を本格導入

氷見市 「移住婚」

 

 富山県氷見市は、婚活をしている人を支援する「縁結び推進事業」を進めており、本年度から始めた新たな支援策について公表した。

 氷見市は富山県北西部、能登半島の付け根に位置し、人口は約4万5000人。「ひみ寒ぶり」などの魚や、富山湾越しに立山連峰を望む景観などで知られている。

 2015年から縁結び推進事業をスタート。活動の中心は、氷見市公認ボランティア「縁結びおせっかいさん」による、婚活をサポートする団体「縁結び会」だ。婚活相談に加え、1対1の引き合わせ、イベントやセミナーの開催を行っており、1対1の引き合わせを受けるには登録料・年会費無料の「ひみ婚」会員になる必要がある。2021年度は5組のカップルが成婚し、計17組の「ひみ婚」会員が結婚したという。

 新たな取り組みとして2021年度から毎月、結婚を希望している20歳以上の人や親のために「縁結び相談会」を開始。本年度は「移住婚」の受け入れをスタートした。移住婚は、都市部から地方に移住を希望する独身者に結婚相手と移住先をサポートする一般社団法人日本婚活支援協会(東京都港区)の活動で、氷見市によると、現在全国で六つの市町村が登録しているという。

 氷見市は今年1月から移住受け入れを始めたところ、「氷見市に移住し、氷見市の人と結婚したい」という15人から申し込みがあったと説明。「都会では時間に追われる生活なので、季節を感じゆっくりとした生活がしたい」「自然豊かな場所で心身ともに健やかに穏やかな毎日を送りたい」という声が寄せられたとしている。

 移住婚会員と「ひみ婚」会員とのオンラインお見合いも行っており、同市は「近くにいても会うことが難しい今の時代、オンラインでの婚活もどんどん取り入れて、より広域的な出会いを提供していきたい」としている。

 

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