積水ハウス（大阪市）の住生活研究所とNPO法人西山夘三記念すまい・まちづくり文庫（西山文庫、京都府木津川市）はこのほど、日本建築学会賞（業績部門）を受賞した。
積水ハウス住生活研究所と西山文庫の共同受賞。西山文庫は、すまい・まちづくりの科学的実践研究の先駆者である故西山夘三氏（京都大名誉教授）の功績を後世に伝えるため、西山氏の教え子たちが同氏の残した膨大な資料を整理、保管、公開するために設立した団体。積水ハウスの総合住宅研究所施設内に全資料を搬入、事務所を開設して1997年正式オープンした。現在も所蔵資料の保管や公開に努めている。
今回の共同受賞は「西山夘三の生涯にわたる調査研究資料の保管・公開を基礎としたすまい・まちづくりアーカイブに関わる多面的な活動」が評価されたという。
積水ハウス執行役員の河崎由美子・住生活研究所長は「わが国の住まい・まちづくり研究に多大な影響を与えた西山夘三氏の精神を受け継ぎ次代の研究者に提供し育てるということが“西山文庫”の使命である。これからも西山文庫の幅広い活動を支援していくことで、積水ハウスの住生活提案にもつなげていきたい」とコメントした。
日本建築学会賞は、日本建築学会が日本の建築文化を高める目的などで設置した表彰制度。国内の建築・建設分野で優れた功績を上げた個人・団体に贈られる。
