中国SNSに日本酒専門メディアを開設 美酒企画、インバウンド復活を見据えて

美酒企画 「享受清酒」

 

 日本酒を海外にPRする事業を手掛ける美酒企画(東京都江東区)は、中国で最も普及している通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で、日本酒に特化したメディア「享受清酒」を立ち上げた。

 日本酒の楽しみ方や酒蔵の情報など、日本酒の魅力を発信する。酒蔵は、第1弾として、海外の主要コンテストで金賞受賞の実績がある、埼玉県深谷市の滝澤酒造を取り上げた。

 美酒企画によると、日本酒の消費量は1973年をピークに年々減少しており、コロナ禍も追い打ちをかけ、酒蔵の経営を圧迫している。「国際唎酒師」の資格を取り、ライター活動も行ってきた同社代表の柴田亜矢子氏は、人口14億人を有する巨大市場の中国に活路を開こうと考え、新しい日本酒専門メディアを創設した。日本酒を好きになってもらい、インバウンド(訪日外国人客)が復活した際に日本での購入や酒蔵見学につなげていきたい、としている。将来的には、越境電子商取引(EC)も視野に入れているという。

 

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