
沖縄キリスト教学院大・沖縄キリスト教短大(沖縄県西原町)はこのほど、金永秀(キムヨンス)学長の「ウクライナの平和を訴える緊急声明」を発表した。
学長声明は「ロシア軍のウクライナに対するすべての武力行使の即時停止と撤退を訴える」とともに、核兵器の共有を唱える国内の一部発言を挙げて「このような戦争事態によって、沖縄米軍基地を中心にした南西諸島の軍備強化の動きが加速することを憂慮する」と指摘。「ロシアのみならず、世界の政治的リーダーたちが隣国との関係を大切にして、人々の生命を守る道を優先し、あらゆる方面で平和的関係を作り上げる努力をするように強く訴える」としている。
同学院大・短大は「ロシアによるウクライナ侵略は、ロシアの東隣に位置し、また多くの国の間の緩衝地帯でもある沖縄に住む私たち、加えて沖縄県内唯一のキリスト教主義大学であり、平和を建学の精神の柱の一つに据えている本学にとって、決して看過する事のできない問題だ」として、「ウクライナ平和支援献金」を募っている。寄付金はウクライナ難民を支援する国連難民高等弁務官事務所や、難病を抱えるこども専門病院「キエフ市立子ども神経外科センター」への支援に充てる予定だという。