NCGM が在日ベトナム人の「新型コロナの影響調査」を発表 発症しても検査を受けない理由が浮き彫りに

 

 医療従事者の海外派遣を行う国立国際医療研究センター(NCGM、東京都新宿区)の国際医療協力局はこのほど、新型コロナウイルス感染症による日本在住のベトナム人コミュニティーへの影響について調査した「新型コロナの影響調査」の結果を発表した。

 調査は1月17〜30日に、数十万人のベトナム人がアクセスするFacebookページ「TAIHEN」を経由したもので、929人から回答を得た。

 新型コロナの検査について、症状があっても「受けていない」と回答した人は27%だった。その理由は、「費用がかかってしまうのではないか」(58%)、「検査がどこでできるのか分からない」(45%)の2点が最も多かった(複数回答)。

 そうした人で「体の具合が悪くなったとき相談できる場所、もしくは人がいない」と64%の人が回答していることから、在日ベトナム人たちが自治体や国の適切な情報を入手できず、相談できる環境も乏しいという状況が明らかになった。

 「新型コロナワクチン接種率」は91%と高い水準だったが、在留資格によって接種率に違いが見られたという。「留学生」「技能実習生」ではともに90%以上の接種率だったが、「仮放免」40%、「在留資格期限切れ」の人では21%にとどまったという。

 さらに「ワクチン未接種の理由」(複数回答)については、「副反応が怖い」(38%)、「接種したいが時間が取れない」(31%)、「自分が接種対象か分からない」(24%)、「在留資格のトラブルが不安」(19%)などの理由が上がった。

 貧困に関する項目では、半数以上(52%)の人が「住居に困っている」と回答。そのほか、「家賃が払えない」(全体の12%)、「学費が払えない」(留学生の65%)、「食事に使えるお金が減っている」(全体の87%)など生活が困窮している人が多いことが分かった。また半数近く(46%)の人が「体の具合が悪いとき、すぐに相談できる相手がいない」と回答した。

 NCGM 国際医療協力局は、「新型コロナのパンデミックは公衆衛生的な危機。外国人を含めて誰一人とり残されず新型コロナ対策を進めていくことが重要だ」としている。

 

あなたにおススメの記事


関連記事

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社