
西日本鉄道(福岡市)は、いすゞ自動車(東京都品川区)、三菱商事(東京都千代田区)、福岡国際空港(福岡市)と共同で、福岡空港内での大型自動運転バスを使った自動運転の実証実験を3月8日~4月8日、行う。区間は、国内線と国際線の連絡バス道路の約1・4キロ。
西日本鉄道を含め、多くのバス事業者は、運転士不足や利用者が減ることで採算が悪化するなどの課題を抱えている。今回の実証実験は、移動手段の確保とバス運転士の省人化だけではなく、増便や運行時間帯の拡大などバスの利便性向上にもつながると期待されている。
車両は、定員79人のいすゞ自動車の大型自動運転バス1台に、望遠・広角カメラ、ミリ波レーダー、ジャイロセンサーなどの機器を搭載して行う。また、レーザー光を対象物などに照射し、反射光が戻ってくるまでの時間を元に対象物までの距離を測る「LiDAR」で受信した情報と3Dマップを照合することで、詳細な自車位置推定と障害物の検知ができる、としている。
西日本鉄道は、自動運転バスの運行業務を行うことで、安全性や利便性に関する知見を得たり、運用・サービス面での課題点の検証を行ったりする役割を担っている。