
サイバーセキュリティー企業のMcAfee Enterprise & FireEye(マカフィー&ファイヤアイ、米カリフォルニア州)はこのほど、2022年に注意すべきサイバー攻撃などの「脅威動向予測レポート」を発表した。
主な脅威予測として「拡大するソーシャルメディア経由の脅威」「国家に雇われたサイバー犯罪者が暗躍」「RaaSエコシステム内の攻防により勢力均衡が崩壊」「APIのリスクが増大」「スキルの低いオペレーター向けランサムウェア」などの項目を挙げている。
“悪意ある攻撃者”は、2021年に注目されたランサムウェアや、国家によるサイバー攻撃、ソーシャルメディアやリモートワークで成功した手口などをさらに洗練させ、世界中にさらなる大混乱をもたらす危険性があるという。
McAfee Enterprise & FireEyeのフェロー兼チーフサイエンティストのラージ・サマニ氏によると、「この1年間、ランサムウェアから国家に至るまで、サイバー犯罪者が新生の攻撃者のスキームをさらに巧妙に、迅速に追う戦術を再構築するのを目の当たりにした。2022年もその傾向は変わらない」とコメントしている。
さらに脅威が高まる2022年の対策としてサマニ氏は「企業はサイバーセキュリティーの動向を把握し、自社の情報を保護するために積極的に行動できる体制を整えることが非常に重要だ」と警告している。