
東和薬品(大阪府門真市)は、手術後の乳がん患者のための運動プログラムを紹介するサイト「ポジティブフィットネス」を立ち上げた。
乳がんは、適度な運動を行うことで再発リスクを低下させ、継続的な運動によって機能の回復に寄与するとされる。一般的な運動のコンテンツは多数あるが、乳がん患者を対象としたものが少なく、患者自身も手術後の体の状態からどのような運動を選択すればいいのか分からない、という声が多いという。
そこで、「ポジティブフィットネス」は、患者の体力や運動習慣に応じて、運動強度を「入門編」「中級者編」「上級者編」の3段階に分けた。運動のメニューは、スポーツ医学博士で乳がん専門トレーナーの奥松功基氏が監修した。
奥松氏とともにこのサイトを監修した聖路加国際病院の山内英子ブレストセンター長は、「乳がんの治療を終えた後、体重が増えて困る、という声をよく聞く。乳がん治療で使われる抗がん剤やステロイド、ホルモン治療など、むくみや体重増加の原因となるものがある。また、手術によって体がこわばったり、倦怠(けんたい)感から活動量が低下したりする場合もある。乳がんの治療後に体重が増えることで、乳がんの再発リスクや予後が悪くなるというデータがある。皆さんと考えたいのは、おいしく食べて楽しく運動することだ」と運動の大切さを訴えている。
東和薬品は「主治医に相談の上、運動に取り組んでほしい」としている。
・ポジティブフィットネス:https://www.towayakuhin.co.jp/healthcare/positivefitness/