摩擦発電マットを通った人の数の計測に成功 関西大の研究グループ、成果を東京ビッグサイトで展示

関西大学×東洋アルミニウム×サーベイリサーチセンター 「通過人数計測発電マット」

 

 摩擦発電マットを用いた通過人数計測システムの開発に取り組んでいる関西大(大阪府吹田市)システム理工学部の谷弘詞教授と、東洋アルミニウム(大阪市)、サーベイリサーチセンター(東京都荒川区)のグループは、摩擦発電機の発電電力によって歩数を計測し、ワイヤレス送信が可能なことを確認した、と発表した。

 谷教授らのグループは、摩擦によって発生する静電気を利用し、薄いフィルムと電極から成る発電機を開発した。この発電機をマットの下に置き、電源制御回路を介して電力をワイヤレス送信モジュールに供給することで、マット上を通過した歩数をモニターに表示することに成功した。

 コロナ禍で、さまざまな場所で混雑状況の可視化が求められている。カメラと人工知能(AI)を活用する方法は既に実用化されているが、今回の研究は、カメラが使えない場所への対応が可能になることを証明した。また、不法侵入の検知にも役立つという。

 この通過人数計測システムは、1月26~28日、東京ビッグサイトで開催される「新機能性材料展2022」の東京応化工業のブースで展示される。

 

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