
歯科技工メーカーの三和デンタル(東京都大田区)は、話しやすく、歌も歌いやすい入れ歯「スマイルデンチャー “Sing”」を7月15日に発売する。
同社によると、Sing(シング)は通常の入れ歯より薄く、それを実現するため入れ歯製作をデジタル化した。コンピューターで設計し、入れ歯に使用する金属部品(チタン)を3Dプリンターで作った。入れ歯が薄いと口の中の違和感が減り、話しやすく、歌を歌う際に発音の邪魔にもなりにくい、という。
乾燥に伴う変形の心配がないため「水中保管」が不要。このため専用ケースに入れて持ち歩き、歌う際に普段の入れ歯と付け替える利用も可能だとしている。
シングは「営業職なので話しやすくしたい」「発音しにくい」という、入れ歯利用者の声を受けて開発した。三和デンタルは「カラオケメーカーとのタイアップやイベント企画、歌手への入れ歯提供などを検討している」という。