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「第18回 企業フィランソロピー大賞」の贈呈式を開催 大賞のエーザイ、城南信用金庫など8企業を表彰

 公益社団法人「日本フィランソロピー協会」(東京都千代田区、浅野史郎会長、高橋陽子理事長)は2月19日(金)、社会貢献活動に尽力した企業を表彰する「第18回 企業フィランソロピー大賞」の贈呈式を、学士会館(東京都千代田区)で開いた。

あいさつする高橋理事長

 今回、大賞に選出されたのは製薬大手エーザイ(東京都文京区)、城南信用金庫(東京都品川区)。このほか、部門別の「企業フィランソロピー賞」の受賞6社から代表者が出席し、高橋理事長から賞状を受け取った。

 高橋理事長は開会冒頭、「よく『共生社会』と言われるが、企業は社会と別の『企業社会』というのが前提になっていたと思う。コロナ禍で元々、ともに生きてきたのだと感じられたのではないか。正解が見えない時代だが、次の世代に何を残していくかを考えて活動しなければ、とあらためて感じている」とあいさつした。

 大賞を受賞したエーザイの対象活動は「業務時間の1%を患者(生活者)とともに過ごす『ヒューマン・ヘルスケア(human health care)活動』」。すべての従業員、経営者、社外取締役に対して、就業時間の1%を患者(生活者)とともに過ごすことを推奨。「人々が幸せに暮らせる社会の実現に向け、従業員が真価を発揮する企業風土」が評価された。

 賞状を受け取ったエーザイ知創部の加藤慶悟理事・部長は「知創とは知識創造。患者とともに過ごす『共同化』によって、患者の奥底にある感情を知ることができる」と述べた。

賞状を受け取るエーザイの加藤理事・部長

 一方、城南信用金庫は「『“よい仕事おこし”フェア』『よい仕事ネットワーク』による地方創生の取り組み」の活動が受賞の対象となった。「東京、神奈川を営業エリアとする一方、全国の信用金庫の力を結集し、地域を超えた課題解決のプラットフォームを創出した」ことが評価された。全国249信金が連携し、中小企業同士のビジネスマッチングなどを支援している。

 登壇した川本恭治理事長は、東日本大震災で被害を受けた東北の人たちの力になれないか、というボランティアをきっかけに活動を始めたことを話した上で「今では全国の信用金庫や自治体などにネットワークができた。『困った人を助けるのが信用金庫の使命だ』を合言葉にこれからも活動していきたい」と述べた。

高橋理事長と記念撮影する城南信用金庫の川本理事長(右)

 選考委員長を務めた國部克彦・神戸大副学長(経営学研究科教授)は「コロナは人間の移動を制限して“つながり”を切断した。オンラインではカバーしきれないものもある。命は大事だが、“つながり”が命を大切にすることになる」と、選考を通じて感じたことについて話した。

 受賞企業代表者と選考委員らによる写真撮影後、大賞の2社と企業フィランソロピー賞の6社は、活動内容についてプレゼンテーションをした。最後に日本フィランソロピー協会の浅野会長がオンラインであいさつし「この賞は企業のためでなく、世のため人のための活動に対してのものだが、活動の中に企業の思いがある」とそれぞれの企業を激励した。

受賞企業の代表者と國部選考委員長ら

 企業フィランソロピー賞は以下の6社。

【安心を届ける手のひら賞】大垣共立銀行(岐阜県大垣市)。<対象活動>手のひら認証ATM「手のひらソリューション」

【資源の循環賞】KDDI(東京都千代田区)<対象活動>携帯電話のマテリアルリサイクルと障がい者の就労機会創出の取り組み

【森林の守り人賞】コクヨ(大阪市)<対象活動>結の森プロジェクト

【想いをつなぐスイーツ賞】シュゼット・ホールディングス(兵庫県西宮市)<対象活動>Smile for TOHOKU from ASHIYA プロジェクト

【海を渡る100万足賞】そごう・西武(東京都千代田区)<対象活動>ザンビアの子どもたちに靴を贈る「こども靴 下取りサービス」

【防災の見はり番賞】TOA(ティーオーエー)(神戸市)<対象活動>TOA音の防災シアター「カンカン塔の見はり番」

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