フローディアが12億円を資金調達 5Gスマホなど回路集積機器の需要に対応

フローディア

 

 半導体メモリーの開発を手掛けるフローディア(東京都小平市)は、このほど第三者割当増資などにより約12億円の資金調達を行った、と発表した。同社は調達した資金で、多くの機器に搭載する「組み込みメモリー」と呼ばれる主力事業の拡大に加え、新たに消費電力が少なくても演算能力が高い、コンピューター向け半導体製品の開発などに充てるとしている。

 資金調達は、帝人がリード投資家となり、半導体製造装置の東京エレクトロン子会社でベンチャー企業への投資をしている「TEL Venture Capital,INC.」とともに5億3千万円の第三者割当増資を引き受けた。さらに、みやこキャピタル、丸紅ベンチャーズ、NECキャピタルソリューション、IDATEN Venturesが合わせて5億1千万円を引き受けた。このほか、日本政策金融公庫が1億8千万円の融資を実行し、合計で約12億円を調達した。

 フローディアは、大手半導体メーカーのルネサスエレクトロニクス(東京都江東区)出身の技術者が2011年に設立したベンチャー企業。マイコンやセンサーなどに搭載する「不揮発性」と呼ばれる電源を切っても記憶内容を維持するメモリーの製造に必要な工程や回路設計に関するライセンスを、半導体メーカーに提供する事業を展開している。

 フローディアによると、同社の不揮発性メモリーは他社に比べ、データの書き込みや消去時の消費電力が100万分の1程度と極めて低いのが特徴だという。第5世代(5G)移動通信システムやワイヤレスイヤホン、スマートウオッチといった回路の集積が重要となるモノのインターネット(IoT)機器の開発に活用できる技術だとしている。

 さらに人工知能(AI)で行う演算についても、クラウド上で行うと膨大な消費電力を必要とする上、処理に遅延が発生するリスクもあるという。今後、普及が進むことが予想される自動運転車やドローンなどではリアルタイム性が重要となることから、不揮発性メモリー技術を使った半導体製品を使うことにより、消費電力の抑制と「エッジコンピューティング」といわれる使用機器の近くのサーバーで処理することにより、遅延なく高度なAI演算ができるとしている。

 

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