乗車無料の電動モビリティーで新たな旅提案 日光市が“回遊性”高める実証実験開始

栃木県日光市 「日光西町回遊グリーンスローモビリティ」

 

 栃木県日光市はこのほど、市内を訪れる観光客の回遊性を高めるため、乗車無料の電動モビリティーを走らせる実証実験「日光西町回遊グリーンスローモビリティ」を開始した。

 市内を訪れる観光客の多くは世界遺産「日光の社寺」を訪れる一方で日光田母沢御用邸記念公園や憾満ヶ淵(かんまんがふち、化け地蔵)、日光真光教会、金谷ホテル歴史館(カテッジイン)など優れた観光資源が存在する「西町エリア」を素通りする。この現状を変えるための実験だ。

 実験では定員9人の電動モビリティー「eCOM8」を時速20キロ未満で走らせる。世界遺産エリアと西町エリアを結び、観光客の回遊性を高め、市内滞在の時間を増やす。時速20キロなのでゆっくり町並みを楽しむことができる。雨の日に備えた雨よけシートもある。

 電動モビリティーは12月20日まで毎日運行。運行時間は午前9時から午後4時(正午から~午後1時を除き、約30分間隔で運行)。交通状況や天候などで運行時間の変更や運行中止もある。運行事業者は東武バス日光。

 日光田母沢御用邸記念公園は大正天皇の静養用に造営された旧御用邸。江戸・明治・大正と3時代の建築様式を持つ。国の重要文化財。上皇が戦時中疎開していたことでも知られる。

 憾満ヶ淵・並び地蔵(化け地蔵)は、男体山から噴出した溶岩によりできた、珍しい景色と大谷川の清流が織りなす自然美が特徴。川岸に並ぶ地蔵群は「数えるたびに数が違う」ことから化け地蔵ともいわれている。

 日光真光教会は立教大の前身「立教学校」の校長を務めた建築設計家・教育者・宣教師のJMガーディナーが設計。石造りのゴシック様式が人気。栃木県有形文化財。

 金谷ホテル歴史館は、金谷ホテル誕生の地。同ホテルはアメリカ人宣教医ヘボン博士の進言で武家屋敷を外国人専用の宿泊施設にしたのが始まり。国の登録有形文化財。

 実証実験「日光西町回遊グリーンスローモビリティ」の詳細は特設WEBサイト;https://nikko-nishimachi.jp/

 

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