
オムロンヘルスケア(京都府向日市)はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う検温需要の高まりを受け、体温計生産体制の強化を発表した。国内生産拠点の松阪工場(三重県松阪市)で電子体温計の生産ラインを10月から増設し、国内向けの商品供給を増やす。
同社はこれまでも、体温計を増産して商品供給量を拡大してきたものの、グローバル規模での検温需要の拡大傾向は今後も継続すると判断し、松阪工場での生産拡大を決めたという。予測検温と実測検温の両方が可能な体温計として年間国内向け体温計出荷量の約40%を占める主力機種「MC-687シリーズ」を増設ラインで生産、年間最大300万本の供給を目指す。
オムロンヘルスケアは「今後も健康、医療分野での社会的課題の解決につながる商品・サービス開発を行う」としている。