コロナに伴う社会を犯罪学視点で分析 ウェブで発信、龍谷大犯罪学研究センター

龍谷大学 石塚 伸一 教授(法学部)

 

 龍谷大学犯罪学研究センター(京都市)は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会現象を「犯罪学」視点で分析した考察をウェブサイトで発信している。

 新型コロナをめぐっては、多くの国で医療システムが崩壊し、経済や社会の混乱が生じている。日本でも科学的根拠のないフェイクニュースや「緊急事態宣言下」でパチンコに興じる人に対する過剰反応などの社会問題が噴出した。

さらに「ウイルスとの戦い」を標榜(ひょうぼう)して人びとの行動を制限した各国政府の対応は、国家と個人の自由の関係、国会と社会との関係の在り方をあらためて深く問う機会となったという。

 龍谷大学犯罪学研究センターは「あらゆる社会現象を研究の対象とする犯罪学」の視点でこれらの「社会事象」を分析。センター長の石塚伸一龍谷大学法学部教授ら社会科学・人文科学を専門とする研究者が執筆した考察をウェブサイト「新型コロナ現象について語る犯罪学者のフォーラム」に掲載した。

 最近掲載した石塚センター長による「新型コロナの抗体調査に関する緊急提言」は、厚生労働省が6月にも東京・大阪・宮城で実施する方針の1万人の抗体調査の課題に言及。「対象者の選び方や厚労省の研究デザインが明らかになっていない中で、大阪府が発表した調査・実施方法には問題がある」と指摘した上で、社会を対象とした調査の計画・実施における“最低限守るべきルール”を提言している。

 このほか掲載した考察のテーマは、▽新型コロナウイルス感染症現象をめぐるフェイクニュース~経済至上主義の危うさ▽死因究明と新型コロナ〜PCR検査のトリアージ〜「死因不明国家」日本の死因究明▽犯罪学の偉大な理論〜グランドセオリーは何にでも使える〜学習理論の巻▽新型コロナと「暗数」理論〜隠れた感染者はどうやって見つける?〜新型コロナ現象における暗数▽パチンコに行く人をどう止めるか?〜精神医学者と犯罪学者が「孤立の病」を読み解く▽新型コロナで自殺は増えるのか?〜アノミー型自殺と逃避型自殺―など多岐にわたる。

 新型コロナ現象について語る犯罪学者のフォーラムは;https://www.ryukoku.ac.jp/news/detail/en5589/

 

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