一定の条件下では一般色覚者と同じ 金沢工大講師らの2色覚者の色印象研究

金沢工業大学×高知工科大学 「意味語空間の双⽅向性検証」

 

 赤と緑を区別できない2色覚者も一定の条件では一般色覚者と同じ色の印象を持つことを、金沢工業大の根岸一平講師と高知工科大の篠森敬三教授、同大学院修士課程修了の小松保奈美さんがこのほど、共同研究で明らかにした。

 研究成果は3月、米国光学会刊行の「Journal of the Optical Society of America,A」に掲載された。

 2色覚者は遺伝的な理由で赤と緑を区別できない一方で、日常生活ではさまざまな色の持つ意味を理解できる。その理由はこれまで不明だったが、今回の研究で判明したという。

 研究によると、2色覚者は、4秒程度しか色を見ることができない場合は赤と緑を区別できないが、ゆっくり見ることができる場合、一般色覚者と同様の印象を持つことが実験で分かった。ゆっくり見ることができる場合は赤や緑の色が持つ意味(赤=止まれ、緑=進め、など)が2色覚者に伝わる。さまざまな色デザインが2色覚者にも受け入れられることを科学的に確認したのは今回が初めてだとしている。

 実験は一般色覚者と2色覚者それぞれ5人の協力を得て実施。根岸講師らは、今回の研究成果が「さまざまな物の色デザインに応用されること」を期待している。

 

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