極彩色の「飛鳥美人」を陶板で再現 大塚オーミ陶業が高松塚古墳の壁画を複製

大塚オーミ陶業 完成した高松塚古墳壁画の複製陶板

 

 大塚ホールディングスの子会社、大塚オーミ陶業(大阪市)は、「飛鳥美人」の愛称で名高い女子群像が描かれた国宝・高松塚古墳壁画(奈良県明日香村)の西壁壁画の複製を陶板で制作した。

 高松塚古墳壁画は、1972年に奈良県立橿原考古学研究所(橿原市)と明日香村の発掘調査で発見され、極彩色の古墳壁画として考古学ブームを巻き起こした。

 複製は奈良県からの委託で制作。高精度の3次元データなどを基に、発見当時の色彩や質感などを原寸大(60センチ四方)で再現した。

 複製陶板は、横浜ユーラシア文化館(横浜市)で4月21日から7月5日まで奈良県立橿原考古学研究所付属博物館巡回特別展「しきしまの大和へ―アジア文華往来―」で初公開されるが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休館する場合もあるとしている。

 大塚オーミ陶業は、大塚国際美術館(徳島県鳴門市)にある西洋名画複製陶板の制作で知られ、これまでに高松塚に続く極彩色壁画として注目されたキトラ古墳(明日香村)の装飾壁画(国宝)の複製陶板も手掛けている。

 高松塚古墳の実物の壁画は、カビが発生し劣化したため文化庁が修復を進め、今年3月に終わったばかり。大塚オーミ陶業は「陶板は耐久性が高く変色もしないことから、実物は保存しながら文化的価値を永続的に伝えることができる」としている。

 

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