
生活者の意識・実態に関する調査を行っている「トレンド総研」(東京都渋谷区)は、エナジードリンクを週1回以上飲んでいる「ヘビーユーザー」を対象に飲用実態と意識について調べた。その結果、「体に悪そうだけど、頑張りたいから飲みたい」といった“エナジードリンクのジレンマ”が浮き彫りになった。
今回の調査は大正製薬(東京都豊島区)のエナジードリンクブランド「RAIZIN(ライジン)」と共同で、1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)に住む20~40代の男女500人を対象に、3月5~6日にインターネットで実施した。
エナジードリンクを愛飲している人の職業は、会社員(63%)が最多で、中でもIT業界で働く人が多いことが分かった。
ヘビーユーザーは、どのようなときに飲むのかを聞いたところ「仕事や勉強の気合いを入れたいとき」(45%)、「リフレッシュしたいとき」(37%)が多かった。「エナジードリンクは仕事や勉強を頑張るときの必需品か」に対しては、実に96%が「YES」と答えた。
一方、「エナジードリンクに対して抱いているイメージ」については、「元気になる」(34%)というポジティブな回答より、「飲み過ぎると良くない」(58%)、「糖類が多い」(36%)といったネガティブなものが目立った。
また、「体に悪いと思うが、元気を出すためには仕方がない」(35%)という人が「気にせず飲んでいる」(20%)を上回っており、愛飲者も気にしながら飲んでいる実態が浮き彫りになった。
エナジードリンクは、栄養ドリンクと違い炭酸飲料(清涼飲料水)に属し、カフェインや糖類が多いのが特徴だ。最近はカフェインに代わる新素材を配合した商品が出てきており「エナジードリンクは新しいフェーズ(局面)に入った」とみる専門家もいるという。